整体師 渡辺正弘さんのプロフィール

昭和48年12月19日 栃木市生まれ。大学卒業後、飲食業界での勤務を経て、整体師の道へ。東京、栃木の店舗で勤務後、2015年4月に独立し、栃木市に「プロのほぐし」を開業。2021年1月に2店舗目となる「ヒーリングサロン・リフレッシュタイム」をオープン。そのほか地域貢献活動にも力を注ぐ。

お仕事

整体師
プロのほぐし」「ヒーリングサロン・リフレッシュタイム」経営

こんな方におすすめ

なによりも、困っている人のためになりたいという人。みんなやっているし流行っているからやってみようかな、という人は絶対に続きません。自分のやっていることが人の役に立つということに喜びを感じる人でないと無理ですね。

うちのスタッフに当てはめていうと、人に尽くすという気持ちが無い人に対しては、厳しく指導します。逆に熱い気持ちがある人には、自分の持っている技術や知恵は授けたいと思うし、練習台にもなるし、頑張ってほしいと思います。

あと、自分はAB型なんですが、ちょっとくらい変わり者じゃないと商売は出来ないと常々思っています。いずれにしても、まずは技術を身につけるために誰かに弟子入りするなり、学校に通うなりして学ぶことですね。どんな学校に行くかということでは、リラクゼーション系もあれば、がっつり治療系もありますし、資格については国家資格と民間資格があります。資格は何かしら無いと難しいですね。

開業後には、PRも大切です。この業界って、技術があれば実力があればそれで色々な人が聞きつけて口コミでお客さんが増えていくだろうと思って、集客をせずに、その結果誰にも知られずにひっそり辞めていく人が意外と多いです。

自分は小学生の頃から目立ちたがり屋だったので、その気質を生かして、最初の2年半はとにかく知ってもらうために色々なメディアでPRをしました。地元のケーブルテレビやFMラジオも出まくりました。費用対効果は、その時次第ですので一概には言えません。そこでPRするときも「わかりやすく」「どうすれば来たいと思われるか」を意識して考えました。例えば、施術前と施術後で、変わった箇所に映像に赤線を入れて分かりやすくしたり、違いを丁寧に説明したり。伝え方もずいぶん考えました。そういうことも楽しめる人がいいんじゃないでしょうか。

年収

月商50万円~月商100万円(一人で開業した場合)

まず開業時は月商50万円を目指しました。この仕事は粗利率がめちゃくちゃ高いです。仕入れがほぼ無いので、コストを抑えられます。実際、売り上げの7~8割は利益になることもあるので、一人なら月商100万円は行けます。自分もそうでした。スタッフが増えればそれ以上も目指せます。

 

整体師ってどんな仕事?

自分の技術を持って、疲れている人、体に不調を抱えている人に楽になってもらうお仕事です。きれいごとかもしれませんが、そんなことを思って仕事をしています。

日々の仕事風景サーチ

9時に来て準備をして、10時にお店がオープンです。あとは、お客さんの予約に合わせて施術をしますが、その合間にやることは無数にあります。メールのチェックをしたり、業者さんとのやりとりだったり。時間を作って集客のためのコンサルも受けています。SNS集客について勉強中です。

整体師になったきっかけ

大学1年生のときに、阪神淡路大震災がおこり、警備会社でアルバイトをしていたので、ちょうど冬休みで、現地に行ける人を募集していたので、震災現場をこの目で見たいと行ったところ、想像を絶する大惨事でした。初めて一面の焼け野原を見て、本当に言葉にならないという経験をしました。震災の経験がその後に影響しました。被災地にはお弁当が届くんです。小さいおにぎりと、ウインナーとから揚げが1個ずつ入ったお弁当が毎日。ありがたいです。でも人間は贅沢なので、だんだん飽きてくるんです、またこれかと。そんな時にカレーが届いたんです。みんなが盛り上がって、子どもたちも「きょうはカレーやで~」と大はしゃぎ、大人も「これを食べて頑張ろう」と言っているのを見て、食べ物というのは、人に元気・勇気を与えるんだなと実感しました。それでファミレス業界に進んで、6年ちかく働きました。

ファミレスは、調理・接客・事務仕事までかなりの業務量があって、総合的に疲れる仕事の一つなんです。マッサージにいったら楽になるのかなと、初めて行ってみたらすごく体が楽になったんです。それ以来、20代のころから多い時は毎週行っていました。その経験から、いつかそういう仕事をしたいなと思いました。どうやったらなれるのかを調べて、6年近くの激務の末、過労で倒れて入院しました。持病の扁桃炎が悪化して声も出なくなってしまいました。その時に「ここまでか」と衝動的に退職届を出して、専門学校に行きました。自分がずっと癒しを必要としている側だったので、癒す側になりたいと思ったんです。 あんまマッサージ指圧師という国家資格が欲しかったので、3年間が必要だったんですけど、当時はもう結婚していたので、長く学生でいるわけにもいかず、いろいろ調べたところ、単位制で1年で卒業できるところがあったんです。そこへ、夜勤などもある仕事をしながら通って、2年かけて卒業しました。

卒業後は、東京と栃木の3店舗で経験を積んで、2015年4月4日に「プロのほぐし」を開業しました。4月4日にしたのは大安だったということもありますが、私のように変わり者には「4」が並ぶというも悪くないと思ったんです。地元の大平山神社で調べてもらったところ、方角やお店の名前も含めて、4月4日は商売を始めるには最適な日だと言われて、決めました。いま5年と9か月になりましたが、正直、右肩上がりですね。当初、2年半くらいは一人でやっていましたが、お客さんが入りきらなくなってお断りするほどになり、スタッフを増やし、今に至ります。

この仕事の魅力

楽しいことは、不調をお客さんが楽になって、喜んで帰ってくれる時、さらにまた来てもらえる。そういう関係ができるときが嬉しいですね。

新サービスの紹介

2店舗目「ヒーリングサロン・リフレッシュタイム」を2021年1月にオープンしました。
こちらのお客さまは、しっかり寝ちゃう人が多いです。「自分へのご褒美だ」「癒される貴重な時間だった」と言ってもらっています。
どこが違うかと言うと、1店舗目の「プロのほぐし」のお客様は、「他で良くならなかった」「疲れを通り越して起き上がる度に体が痛い」など、そのレベルの人が多い。そういうレベルの人たちは、ピラミッドに例えると頂点に近い所、つまり人数としては少ないんです。でも、深層まで行っているコリや疲れじゃなくて、その手前の人はもっといるはずなので、その部分の需要を掘り起こそうというのが狙いです。予防に近いですね。

具体的に、提供しているメニューは【エサレン整体】です。
エサレンというのは、ゆっくりと摩るような施術で、眠って疲れをとることを目的にしています。うちでは、エサレンの摩りと整体のツボ押しを組み合わせ独自の整体になっています。
癒しという最大の魅力をそのままお店の名前にしました。お客様のニーズに合わせて新メニューもどんどん開発中です。

例えば、ウィズマスクトリートメントというメニューは今のコロナ感染拡大の状況に合わせて作りましたが、さらに美容に敏感な女性向けにウィズマスクリフトアップケアにリニューアル。眼精疲労ソフトツボ押しを眼精疲労ケアに、元々あったストレス解消ドライヘッドスパを高齢の方向けに物忘れ軽減頭皮ケアに名前を変えました。同じ技術を使うメニューでも目的を細かく設定すると受けやすくなります。そのほか、頭痛軽減後頭部ケア/肩こり改善ツボ押し/肩甲骨はがし/腰のポイントツボ押し/足のむくみ解消・人間ポンプ…など、新しいメニューが増えるとそれだけでもお客さんは喜んでくれます。 こうしたメニューを1つ15分で、組み合わせてもらいます。

さらに今後強く打ち出していくのが「抗菌整体」。その時に使うのが「純度100%四万十産アロエクリーム」です。無農薬のアロエを使い純度100%のクリームは、保湿はもちろん、殺菌効果があるんです。火傷をした時にアロエベラを塗るという民間療法がありましたよね、あれです。ただ殺菌効果という表示は制度の関係で使えないので「抗菌」と表現しています。このクリームを追加料金で購入してもらい、ケア以外にも体の一部に先に塗ります。免疫細胞ができる爪の生え際に塗って免疫力を高めたり、首に塗ってアロエの微粒子を吸い込んでもらって肺に届けたり、少しでも感染のリスクや不安を無くしたいです。

キャンペーン告知/料金等
エサレン整体 30分/¥2,000 45分/¥3,000
60分/¥4,000
組合せメニュー 15分 ¥1,000
眼精疲労ケア/ウィズマスクリフトアップケア/物忘れ軽減頭皮ケア/頭痛軽減後頭部ケア/肩こり改善ツボ押し/肩甲骨はがし/腰のポイントツボ押し/足のむくみ解消(人間ポンプ)

インタビュアーより

いつお会いしても前向きで明るい渡辺先生。そのエネルギーを整体という行為を通じてお客様に届けるのが整体師というお仕事だと思いました。また、お客様に喜ばれるメニューを考えるのが何より楽しいというご様子から、渡辺先生がこの仕事とお客様に真心で向き合っていることが伝わりました。治療と癒しに加えて、エンターテインメントさえも感じさせてくれるような、まさに‘新感覚の整体’!どんなお仕事も創意工夫が大事なのですね。(インタビュー:高村麻代)


 

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